まだ見たことのないところへ

旅行のことをメインに時々身の回りで体験したライフイベントについて書きます

100円で乗れる定期船で無人島に行けるらしい

どうもこんばんは。

みなさん。無人島と言えばどんな島を思い浮かべるでしょうか。
何もなくて、人もいなくて渡るには漁船をチャーターして渡るしかない。。
そんなのをイメージする方が多いと思いますが、
たった100円払って定期連絡線に乗れば行ける無人島があります。
それが九州の鹿児島にある新島(燃島)というところです。

今日はそんなちょっと珍しい無人島に行ってきたので、そのお話です。
一体どんなところなのでしょうか。

新島(燃島)とは

新島(しんじま)または燃島は桜島沖1.5km先にある面積0.1 km2の島です。

新島という名前のとおり1779~82年の安永噴火の際に隆起してできた新しい島で、
島形成後しばらく経った1800年ごろに人が移住し
ピークだった1950年ごろには250人程度の人が住んでいましたがどんどん人が人が減っていき
2013年の8月ごろを最後に、無人島となりました。
詳細は跡に譲りますが、桜島の浦ノ前港から島に渡ることができます。

行ってみた

桜島

当日鹿児島中央駅周辺に宿泊していたので、まずは桜島フェリーターミナルに向かいます。
そこから桜島フェリーに乗り込みます。
f:id:iriza008:20180911010134j:plain
桜島フェリーは日中帯であれば1時間に4本ほど。
面白いことに24時間出ていて深夜帯も毎時1本のペースで運行しています。
そしてこの桜島航路、わずか15分程度の乗船時間ながら船内うどん屋もあります。。果たして需要あるのかしら?

新島へ渡る港まで

桜島フェリーを降りるとバスに乗り込みます。
新島へ渡る連絡船が出る港が浦ノ前港、その最寄が西浦ノ前というバス停です。
一部の便を除いてバスは途中東白浜で乗換えとなります。
実際に私が乗ったダイヤがこちら。

桜島港(9:22)→東白浜(9:41)
東白浜(9:46)→西浦ノ前(9:55)

東白浜までは普通の路線バスのような大きさのバスが着ますが、
乗り換えたバスはこんな感じ。。。
f:id:iriza008:20180911011954j:plain
田舎のコミュニティーバスと言う感じですね。。
桜島港の方はまだ観光客っぽい人もそれなりにいるのですが、
ほぼ島の反対側になるここまでバスで来る観光客は皆無で、ほとんどが地元の方という感じでした。

観光客が乗ってくるのが珍しいのか、
帰りはバスに乗ってくる地元の年配の方に代わる代わる話しかけられずっとしゃべっていました。
旅ってこういう地元の方との一期一会が楽しいんですよね。
結構いろんな離島とか田舎に行ってますが、
こういう感じで地元の人とか、居合わせた旅行者と他愛のない話をするのがに一人で行く楽しみだと思います。

浦ノ前港

新島へ渡る浦ノ前港最寄の西ノ浦バス停はこんな感じ。
f:id:iriza008:20180911013334j:plain
桜島のビュースポットになっているようです。
あまり観光客が渡ることは前提としていないみたいですが、

バス停のすぐそばが浦ノ前港になっていて申し訳程度に乗り場案内があります。
f:id:iriza008:20180911013739j:plain

運航情報

定期連絡船は2018年8月現在週に3回ほどの運航です。
○運航日…日曜日、水曜日、金曜日
○時刻表

浦ノ前港 10:05 11:35 15:05
新島港 10:20 11:50 15:20

○料金
 大人…100円
 小人…50円
 70歳以上の高齢者…30円
週に3回、3往復する運航となっています。
桜島から乗り継いできたバスも、10:05に新島に向かう連絡船とはうまく接続が取れていますので、
車ではなくバスでの到達も十分可能です。

あくまで行政連絡船なので、無人島になってから日が浅く用事がある人もいるということで行政が出しているのだと思います。
そして行政連絡船はこんなのです。
f:id:iriza008:20180912000140j:plain
思い切り漁船です。。。
地元の漁師と行政が連携しているんですかね?定かではないですが。。。

新島へ

船の乗船時間は15分ほどです。
f:id:iriza008:20180912000648j:plain
f:id:iriza008:20180912000700j:plain
なかなかこんな漁船みたいな船に乗る機会もないので新鮮です。

島の様子

島について船を降りると早速公民館があります。
f:id:iriza008:20180912001605j:plain
施錠されていましたが使用されているような跡ありましたので、人の出入りはあるのだと思います。
帰りのバスを待っている時に地元の方から聞いた話なのですが、
桜島から電気や水道なども引っ張ってきているそうなので、立ち寄っている人がいるのかもしれません。
さて、早速島の様子を見ていきましょう。

集落跡

港の近くが最後まで人が住んでいたところで、今でも集落の痕跡を残しています。
まだ残っている建物も少しあります。
f:id:iriza008:20180912002555j:plain

完全に残っている建物は少ないものの、
この辺りはまだ建物の基礎や塀なども沢山残っておりかつての島のメイン通りだった面影を残しています。
f:id:iriza008:20180912003141j:plain
f:id:iriza008:20180912003140j:plain
道路もきれいです。
f:id:iriza008:20180912003132j:plain
井戸もありました。
f:id:iriza008:20180912003143j:plain
実際にこの付近で整備作業されている方もいらっしゃいました。
しかし、行政連絡船にも乗ってなかったしどうやって来たんだろうか?

小学校跡と神社

この集落から少しだけ歩いたところに小学校跡と神社があります。
小学校跡は建物は朽ち果てており、現在は資材や工具置き場となっています。
f:id:iriza008:20180912004034j:plain
f:id:iriza008:20180912004030j:plain
f:id:iriza008:20180912003838j:plain
こうやって見るとやはり何かしら開発が入っているような気がしませんか?

実は新島は、鹿児島市のほうで活用が検討されている島で、
近い将来何かしらの観光スポットとして活用される可能性があります。
www.nishinippon.co.jp
もしかするとこのような静かな光景が見られるのはそんなに長くないのかもしれません。。

話は変わって小学校跡のすぐそばには無人島に似つかわしくないレベルできれいな神社があります。
f:id:iriza008:20180912004841j:plain
f:id:iriza008:20180912004848j:plain
この綺麗さだとかなり最近建てられたような気がします。

島の周囲

島の周囲は集落跡と異なり、かつての人気すらほとんど感じさせないところとなっております。
周囲は半分くらいは歩けるようになっていますが、
道が無いようであるようなところをひたすら歩いていくことになります。
f:id:iriza008:20180912005622j:plain
f:id:iriza008:20180912005418j:plain
f:id:iriza008:20180912010001j:plain

そして、やはりなんといってもさすがは無人島。海がめちゃくちゃきれいです。
f:id:iriza008:20180912010231j:plain
f:id:iriza008:20180912010500j:plain

島旅に最近はまっていて、ここ何年か散々離島だったり海がきれいと言われる場所に行っていますが
ここまで砂浜にごみが少なくて、透明度の高い海は初めてかもしれません。
海の鮮やかさなどは沖縄には劣りますが、本当自然に近い海が本土からの近くで見られるところはなかなか無いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本日は鹿児島の新島についてのご案内でした。
定期連絡船のある無人島ということで完全に興味本位で行った場所でしたが、
なかなか貴重な体験ができました。
なかなかガイドブックにも載っていないような場所ですが、
たまにはこう行った何も無いがあるみたいなところもどうでしょうか。
もしかすると何年かすると観光地として開発が始まってしまうかもしれませんよ!!

なお島には商店や自動販売機の類はありませんので、水分や食料の事前の準備はお忘れなく。
多分トイレも無いと思いますのでご注意ください。

それでは。