飯田線の秘境駅一日で全部降りてきたので紹介するよ
どうもこんばんは。
先日飯田線に乗ってきました。
飯田線は愛知県豊橋市の豊橋駅~長野県上伊那郡の辰野駅までを結ぶ路線(すべて二駅先の岡谷駅まで乗り入れ)で、どちらかと言うと地方間を結ぶ路線です。
またたこの路線秘境駅が多くあるということで、マニアには非常に有名な路線です。
の6駅です。
この路線のチョイスは飯田線の中の秘境駅ランキングトップ50内に入っている駅を全部という基準の選定です。
どの駅も県境~長野県南部にあり天竜川沿いにあります(小和田のみ静岡県、残りは長野県)。
駅の雰囲気がどんな感じなのか一つ一つ見ていきたいと思います。
小和田駅
おそらく飯田線といえば小和田駅と言うくらい有名な存在なのではないでしょうか。
この駅は今回紹介する駅では唯一立派な駅舎があったり、列車交換設備の跡があったり、かつての栄光が伺えます。
その立派な設備とは裏腹に車でアクセスすることができず、
近くの集落までは登山のような道を1時間行かないといけないと言う駅周辺の寂れ具合のギャップがマニアの心をくすぐるのだと思います。
ホーム
ここは秘境駅ランキング3位という日本屈指の秘境駅であるにもかかわらず、
駅はかつて列車交換をしていたのか反対側にもホームがあります。
また、この駅は愛知、静岡、長野の3県境に位置しており、こんな木の標識もあります。
実際の三県境は、この近くの天竜川の上です。
駅舎
駅舎は無人駅の秘境駅とはとても似つかわしくない、立派な建物です。
駅舎の中はこんな感じですね。
電車は1日8本くらい来ますので、時刻表だけを見ると大秘境駅の割には電車はよく来るなぁと言う印象です。
電話のマークはありますが、公衆電話は現在撤去されていて現在ありません。
また、駅舎には国鉄時代からあるんじゃないかというような駅票ももあります。
小和田駅については別記事で独立記事もあるので、
詳しく見たい方はこちらをどうぞ。
中井侍駅
中井侍駅は先ほどの小和田駅のお隣の駅で、ここから長野県に入ります。所在地は長野県下伊那郡天龍村。
また、この駅は長野県の駅の中でもっとも標高が低い駅でかつ長野県の中で最南端の駅となります。
この駅はホームのすぐ傍が絶壁になっています。
こちらは絶壁のすぐ上に民家があり、ホームの下側には茶畑があります。
ちょうど私が訪れた際も外に出て植木の世話をしていたので、2018年現在住んでいるようでした。
この家も他にも周辺にはわずかですが民家が点在しているようです(今回この駅には8分くらいしかいなかったので周辺探索は一切できていないのですが)。
一応駅のホームの端(上の写真のトンネル側)には車からアクセスできる道路があります。
また、ホームの逆側の端には徒歩でしかアクセスできないような道もあります。
最南端の駅がこのような秘境駅というのもいかにも果てという感じがしますよね。
地図上はこのあたりです。
為栗駅
為栗駅は先ほどの中井侍駅から3駅先で長野県下伊那郡天龍村に属する駅です。
この写真から見て右側が天竜川で、左側には民家がありましたが今は誰も住んでいないようでした。
このあたりも元々は、天竜川に沿って集落があったみたいですが、
平岡ダム建設による水位増加で消滅してしまいました。
一応ホームから降りたところは整備されておりすぐ近くに橋があるので渡って向こう岸にいけます(といっても周辺にも橋を渡っても何もありませんが)。
この橋は二輪車は通ることができますが、自動車は通ることはできないので、
駅には車での到達はできなくなっています。
また、ここから歩いて15分くらい行ったところに飲食店があるようです。
周囲に民家等はなさそうなので、その飲食店が付近の人気を感じられる場所なのではと思います。
ちなみに、この辺りは信濃恋しがある箇所のすぐ近くで為栗駅から5分のところにあります。
下の写真は橋の上から撮影した天竜川ですがなかなかの絶景です。
そして、集落が沈んだということが実感できるくらい水深があるのが実感できます。
田本駅
田本駅は長野県下伊那郡泰阜村にある駅で、ここは中井侍同様駅のすぐ傍が絶壁になっています。先ほどの為栗駅から2駅先になります。
また、トンネルとトンネルの間に挟まれた駅で、山の斜面にボコッと駅だけ作りましたみたいな構造になっています。
片側(天竜峡側)のトンネルが非常に短くトンネルの先から次のトンネルが見える面白い形をしていますね。
この駅は出口が一つだけあり、豊橋側に階段がついていてそこから駅を出ることができます。
ただし、ここからは山道のような急坂を20分ほど歩くことになり、とても車や自転車で到達することが不可能な駅となっています。
田本駅は個別記事も書いていますのでどうぞ。
金野
金野駅は長野県飯田市にある駅で、先ほどの田本駅から3駅先の駅になります。
この駅は飯田線の中で最も利用者の少ない駅となります。
駅のすぐ傍にはには川側に降りていく舗装されていない道があります。
また、反対側の道は続いていてここから集落へ抜けることができます。
ここの道は割りと整備されていて道こそ狭いものの大型車でなければ自動車でも到達できる駅となっています。
近くの民家まではこの橋を渡ってから、舗装された道を登っていくことおおよそ20分ほどで到達できます。途中で何件か廃屋がありますが、そこまでは本当に人影も全くないところを歩くことになります。
金野については個別記事がありますのでよろしければどうぞ。
千代
千代駅は長野県飯田市にある駅で、先ほどの金野駅の隣の駅となります。
ホームのすぐ脇には民家があり(現在人が住んでいるのかどうかは不明)、上がっていったところにはすぐ集落があります。
また、駅のすぐ傍に畑が広がっており、当日人影は見なかったものの整備されていたことから人影が伺えます。
また、これらの写真はホーム端っこの天竜峡駅側から撮影していますが、ホームの反対側の豊橋駅側の端にはアスファルトの道が続いており自動車等でアクセスすることも可能なようです。
全体を通してこの駅は秘境駅でありながら、今回紹介したほかの駅と比べて人影の感じられる駅となっています。
また、千代駅については独立記事があるので詳細はこちらからどうぞ。
まとめ
今回秘境駅を6駅すべて回ってみました。
一日で普通列車のみで回ったので、それなりに大変でしたが
いつもいる都心を離れ、のどかな場所に繰り出す。
そして、一日中ほとんど誰とも会わない(実際には鉄道マニアには会いますがw)旅行もいかがでしょうか。
田舎にいる人から見たら退屈な場所に過ぎないのかもしれませんが、
観光地で人がごった返しているわけでもなく、都会の満員電車に揺られるわけでもなく
ただ絶景と、静かな時間が流れるところに身をおけること。都会人にとっては実は一番の贅沢なのかもしれません。
すべての駅ではないのですが、周辺を歩いてみたり、山道を歩いて周辺の集落まで脱出したりもしているのでそれはまた別記事であげたいと思います。
また、今回の秘境駅めぐりですが、下記ブログにあるダイヤを参考にし実施しました。
ありがとうございました。